着火備忘録

甘栗よ、ずっと永遠に。

ジャニーズ銀座2019 C公演の感想

 

今年の春もクリエに行ってきました。

C公演 5/14昼、5/21夜です。

お目当ては作間龍斗くん。

去年のEX単独公演がものすごく楽しくて、HiHi Jetsのライブへの高い志を感じたので、このクリエもわたしなりに期待して、臨んだところ。

それなりに作間くんを好きで追ってきた他ユニ担が、良いと思ったり、好みじゃなくてがっかりしたり、とにかく感想を好きなように書きたい。

 

 

今回のクリエを一言でいうなら、既存パフォーマンスのブラッシュアップだったと感じた。

5人で迎える2度目のクリエに向けて、5人が掲げたテーマはパワーアップ。メンバー曰く「(TDCのリハの段階で)既にだいぶ完成しつつある」「楽しい感じに」「(ドリボコーナー、太鼓、バトン等)パフォーマンス中心」「こんなこともやれるんだ、すごいねって思ってもらえれば」「会場全体が盛り上がれるようにファンの人が知ってる曲をたくさん」「ローラースケートなしでしっかり踊るBlack&Whiteを入れたのがこだわり」「新しさより”底上げ”」「(過去に披露したことのある曲を)あのときの!と楽しんだり成長を感じてもらえたりしたら」とのこと。

これを知ってとても納得。わたしの感触は間違っていなかった。

面白かったのが、パフォーマンスの多いライブで、声がたくさん出るくらい盛り上がるってものすごい両極端で、ハイハイのおたくはものすごく高等技術を求められてること!笑 

 

まずはセトリ。ハイハイが今までやったことのある曲、ジュニア担としてぼんやり丸4年過ごしてたら一度は見かけたことがあるような曲、王道の曲で構成されたセトリだった印象。

最近、デビュー組のシングルはもうデビュー組のイメージがついてるから色んなアルバムからハイハイに合いそうな曲を探してる、的なことをたしか瑞稀くんが言っていたけれど、実際クリエのセトリは選曲に真新しさが感じられず期待しすぎていたのだと反省したところ、そもそも今回は真新しい内容を作るつもりではなかったと知って、なるほど、ではEXまでおあずけということで。

せっかくジャニカルもサマステ三部作もやらなくていい、7MEN侍の曲も2曲でいいのにたった1時間半のうちバトン、ローラー、太鼓とパフォーマンスに時間を割いて、4曲もドリボコーナーをやるのがもったいない気がしてしまった。ドリボコーナーを用意したのはパフォーマンスに重きを置いたライブにしたいのと、ドリボを観たことのないおたくに見てもらいたいという気持ちがあったそうだけど、ただ、「声を出しても構わない」という割に舞台曲はどこにも声を出すタイミングがない。特にソロパフォーマンスでバラードのWhen I was seventeenで静かになってしまうので、盛り上がりと対極の位置にあって、思い出したかのようにその後に客席降りの曲によって強引に盛り上がりを取り戻す流れが、シンプルにもうちょっとどうにかならなかったのかと思ってしまう。

ハイハイが安定してライブをやれている会場がクリエとEXのみという現状だから、EXに比べて客席からステージが見やすいシアタークリエの方がパフォーマンス重視のライブにふさわしいとは思う。そこは分かる。EXの半分は腰から上しかステージ見えないから…。けれど、その一方で盛り上がりを諦められないなら、おたく側に委ねるべきじゃないと思う。ハイハイ側が、もっともっと貪欲に積極的に声を出すよう客席に仕掛けていく必要があったんじゃないかな~。 

 

また、「Baby Gone」「BEAST」とは違う明るい雰囲気のオリジナル曲「情熱ジャンボリー」「Be My Story」を最近もらったのに真逆の曲でセトリの残りを埋めたことによって、今までのライブと比べて変わり映えがなくて少しつまらなかった。

クリエのタイトルに冠されたTokyo Experienceは、(わたしのお気に入りのうちの1曲でありながら)帝劇で群舞としてパフォーマンスされることに意義があったのだな、とTDCから人数の減ったクリエで改めて思った。課題曲だからある程度致し方ないのかもしれないけれど、かなりやっつけた感があって、帝劇と違ってクリエではせっかくわちゃわちゃするならこの曲の前後にむちゅこい、トラメみたいなハッピーで軽く踊る曲を集めたら面白かったのかなあと。

 

イエゴのリミックスは格好良かった。去年の夏からやり始めた唯一無二のローラー×太鼓をどんどん進化させていくのがとても格好良いと思う。今回は一旦幕が降りて曲前に挟まれた琳寧のソロダンスがとても綺麗な導入だった。去年5人でEX単独をやったときはそこかしこで次の曲の準備で致し方なくメンバーの半分がはけてくせいで次の曲への流れは綺麗な気もするけれどパフォーマンスの完結が見られなくて残念だったと感じていたので、このためにバックがいてよかったと思った。

 

今回オリジナル曲で唯一セトリに固定されなかったのが、「Baby Gone」。

HiHi Jetsが5人になって初めての、昨年のEXにて久しぶりにもらったオリジナル曲を、まさかセトリから外すとは考えもしなかった。

「なんでもとりあえずやってみる」のは、HiHi Jetsの長所だと思う。だから脱出ゲームもクリアできた。でも、「やってみる」の対象として「Baby Goneをセトリから外す/FIRE!!!と日替わりにする」を選択するとは思わなかった。というか、選択してほしくなかった、のが正直なところ。これが吉と出るか凶と出るか、ではなくオリ曲をきちんと組んだうえで完成されるセトリにしてほしかったと心底。

初日や500回公演という大事な公演がどちらもFIRE!!!だったことから想像するに本人たちの中での順位づけはFIRE!!!の方が上なのだろうか、と邪推してしまう。んまあFIREは確かに格好良くてファンからも評判良いしわたしも好きだし久しぶりに観られてとても嬉しかったけれども、ベビゴは何にも代えがたい存在だと思ってた、のは、わたしだけだった…笑

 

SAMURAI→ブラホワと続くのは良いけど、そのあと、フォロミ→君とミルキーウェイ→FIRE(ベビゴ)→言葉よりも大切なもの、Oh Yeah!と続く流れはさすがに緩急というより情緒の欠如だと思う。もしやるとしても絶対にFIREはここじゃない。言葉~からBe My Storyの流れを作りたいなら、ますますそう思う。アンコール1曲目にベビゴやって2曲目に客席降りつつ情熱ジャンボリーじゃだめだったのかな~。だめだったんだろうけど。

  

CMやドラマの宣伝はもちろんだけど、MCで裸の少年やジャニーズJr.チャンネル、Island TVの宣伝もきちんと行うべきでは?特にJr.チャンネルは、ハイハイが全5ユニの中で一番再生回数が少ないわけで、最近は今まで再生回数の多かった動画を意識した内容の動画も上がってきてることから分かるようにメンバーも再生回数を気にしているにも関わらず、あまり中身のない質問コーナーを設けるくらいだったら、youtube企画の要望や今までの感想を聞いてみたらよかったのに。

今年のクリエで最多公演を請け負う中で、初日からほとんど公演内容が変化しなかったのは、セトリによほどの手ごたえがあってのことだとして、ではMCの内容を準備してより面白くしていく発想がほしかった!わたしは、HiHi Jetsに期待しすぎているのかな。単純に、ハイハイはエチュードがすっごい面白いから毎度やってくれたらそれでいいよ。

ちなみに、質問コーナーの質問内容もおたく側の民度が一部のおたくの間で物議を醸していたけれども、メンバー側もファンの年齢層や民度をある程度把握していながら質問コーナーを設ける時点で、ハイハイ側のリスクヘッジの問題だとわたしは思う。変なことを聞かれたくなければ、質問コーナーをやらなければいいし、「その質問パス!次!」って言えたと思う。けど、やらなかった。ので、おたく側がいちいち気にしすぎる必要性を感じない。

 

 

HiHi Jetsは基本的に、声を出させたいと意志を感じる。元々声が出ないおたくだらけのせいなのか、忘れられないくらいの去年のクリエの静けさは、わたしの人生で最初で最後だろうなと今でも思う。そこをEXでは改善してきたのがとても見事で、わたしはハイハイのライブがとても好きになった。ただ、今回はやり方が良いとはいえないと思う。

「「大事なお知らせがあります!声を出さない人にあげるファンサはありません!」(だったかな)くらい品のない、ダサい呼びかけは今まで聞いたことがない。ファンサで釣られて声出すようなおたくたちだと思われてるんだなと受け取った。声を出せない人もいるのに!とかいうやかましいことを言う気は1ミリもない。ライブの盛り上がりに貢献できない人が偉そうに言ってんな~と。声出てないから仕方がないのかもしれない、いや、はたまたもしかして冗談かもしれないけど、こんなこと言われるためにライブ来てたんだっけなあ。こんな空しい気持ちになったことはないな~。

声が出ないのは観客側だけじゃなくて、出演者側の責任もかなり大きいと思う。本人たちはそこまでは思ってるか分からないけど。

思わずキャー!って言ってしまうような甘い言葉でも言ってくれ。たくさん褒めてくれたら嬉しくてイエーイ!って叫んでしまうかもしれない。

トラジャや7MEN侍みたいに、例えば「情熱ジャンボリー」のコールレクチャー動画がもしあったらおたくもきっと頑張れたと思うし、ラ~ラララ~のところ一緒に歌えたら楽しかっただろうな。あと、EXのときのYes!みたいなもっとキャー!って言いやすい曲をまたセトリに入れるのが手っ取り早い。だぁ~どらのセリフでもしつこくわざわざ声出し煽ってくるけど、EXのときはざっくりでも何のネタでセリフを言うのかちゃんと考えてきてて、単純にもっと楽しかった。申し訳ないけど、だぁ~どら本編前のラップで定型文の「よくできました」なんて言われてもね。

わたしもカツンのおたくなのでライブではめっちゃ声出すよう躾けられてるし、しつこいくらい声出すよう怒られるのには慣れている。めっちゃ怒られるけど、合いの手がやりやすいようにメンバーがスマートに手伝ってくれるから、見失わずにありったけの声が出せてしまう。声出したらすっごい嬉しそうに褒めてくれる自担が見れたらわたしも嬉しくて気づいたらもっと声が出てる。まだまだだな~ってことで、次に期待。

 

去年のクリエは感想が文字にならないくらい全然面白くなくて、でも彼らは実際どこまで自由にやれているのか分からなかったので、文字にして残す意義を感じず、ブログにはならなかった。でも今年は違う。ある程度任されていると本人たちが発言している以上、基本は彼らの意志に基づいた内容のライブだと仮定した。パワーアップと、既視感は、ものすごく、紙一重だと思う。確かに1個1個のパフォーマンスがすごくなっているのでテーマに沿った内容ではあるけれど、今の体制になってたかだか1年のHiHi Jetsに肉付けした既視感のある今回の公演より、去年のEXの方が何倍も工夫と向上心が感じられて面白かったと単純に思う。

 

まあ、わたしがユニット自体やその成長、エモさに興味のない人間だから受け取り方が悪いのかもしれない。

それでも夏を楽しみにしている。去年みたいな感動を求めている。次は、きっと楽しい夏の感想が書けますように。